アラ還個人事業主の雅栄です。
東日本大震災から13年以上が過ぎました。
今もときどき、あの津波の映像を見直します。
あのとき、あの海で、あの街で、何があったのか、忘れないためです。
夏休みの思い出の街、志津川
私は小さい頃、毎年の夏休みに、ご先祖様のお墓参りを兼ねて、ひいばあちゃんが独りで住んでいる家へ遊びに行くのが楽しみでした。
そこは、志津川という街です。
海に近くて、夏は涼しくて、自然が豊かでした。
ひいばあちゃんは、いつも優しくて、笑顔で迎えてくれました。
私は、ひいばあちゃんの家で、のんびりとした時間を過ごしました。
あの震災での、数ある津波映像のなかで、特に見直すのが、志津川の街が壊滅していく様子です。
ひいばあちゃんは、震災よりもだいぶ前に亡くなっていましたが、小さい頃に遊んだ場所や、アイスを買ってもらったお店や、美味しかった食堂など、夏休みの思い出が詰まった街が、あっという間に流されていく映像は、見るたびに身体が震えます。
でも、不思議と涙は出てきません。
光景があまりにも恐ろしすぎるからだと思っています。
忘れないと誓う、あの日のこと
だいぶ志津川も復興しているようです。
たまに近くまで仕事で行くことがありますが、ひいばあちゃんの家があったところへは、震災後一回行ったきりです。
当時の面影がまったくなくて、悲しくも切なくも何とも感じなかったことを覚えています。
それほど破壊的な津波だったのですね。
こういう光景が、東日本の太平洋沿岸の街々でみられたわけで、生きている限り、決して忘れないようにしなければと、思いを新たにしています。
あの日、あの場所、あの人たちを、忘れてはならないと、心に刻んでいます。