アラ還個人事業主の雅栄です。
働き蟻たちは、自分たちの中で、一定のバランスを保とうとしていることを知っていますか?
昔々、蟻の生態を調査した研究者が発見した、驚くべき事実とは何でしょうか?
そして、その事実は人間社会にも当てはまるのでしょうか?
この記事では、働き蟻の2・6・2の法則(原則)と、人間社会の関係について考えてみましょう。
働き蟻の2・6・2の法則(原則)とは?
働き蟻たちは、女王蟻に忠実に食べ物を運ぶ存在、として知られていますが、実は彼らは全員が同じように働いているわけではありません。
昔々、蟻の生態を調査した研究者は、働き蟻たちの行動パターンに興味を持ち、彼らの働きぶりを観察することにしました。
彼が観察した結果は驚くべきものでした。
働き蟻たちは、モーレツに働く組と普通に働く組、そしてサボる組で2・6・2の割合に別れていたのです。
つまり、10匹の働き蟻のうち、2匹は一生懸命に食べ物を運んでいる、6匹はそこそこに働いている、2匹はほとんど何もしていないということです。
この発見に興味をそそられた研究者は、さらに実験を行うことにしました。
まず、彼はサボり組を別の巣へ移動させてみました。
すると、元の巣では普通組だったのが、2割のサボり組になってしまったのです。
再び観察してみると、やはりモーレツ組が2、普通組が6、サボり組が2という割合に戻っていました。
次に、彼はモーレツ組だけを残して、他を別の巣へ移動させてみました。
すると、元の巣ではモーレツ組だった働き蟻も、やがて普通組やサボり組になってしまったのです。
しばらく待ってみると、こちらもまたモーレツ組が2、普通組が6、サボり組が2という割合になっていました。
この実験から、研究者は次のような仮説を立てました。
働き蟻たちは、自分たちの中で一定のバランスを保とうとしている。
つまり、どんな巣でも必ずモーレツ組が2、普通組が6、サボり組が2という割合になるように調整しているのだと。
これが働き蟻の2・6・2の法則(原則)と呼ばれるものです。
人間社会にも2・6・2の法則(原則)は当てはまるのか?
働き蟻の2・6・2の法則(原則)は、人間社会にも当てはまるかもしれません。
サラリーマンや学生などでも、同じような2・6・2の法則(原則)が見られることがあります。
どんな集団でも必ず優秀な人や普通な人、残念な人が一定の割合で存在するのです。
もちろん、人間社会は働き蟻の社会とは違って、個人の能力や努力、環境などによってグループ間の移動が可能です。
しかし、それでも全体としては、2・6・2の法則(原則)に近いバランスが保たれていることが多いのです。
これは、人間も自然界の一部であり、自然界にはある種の均衡が存在するからかもしれません。
2・6・2の法則(原則)を知ったらどうすればいい?
では、この法則(原則)を知ったらどうすればいいでしょうか。
まずは自分自身が、どのグループに属しているかを見極めることが大切です。
そして、自分が目指すべきグループに近づくために努力することです。
もちろん、全員がモーレツ組になればいいというわけではありません。
普通組でも、自分の能力や環境に合わせて適度に働くことが大切です。
サボり組にならないように、気をつけることも忘れてはいけません。
また、自分以外の人たちに対しても、この法則(原則)を理解することが大切です。
モーレツ組の人たちを尊敬し、普通組の人たちと協力し、サボり組の人たちを励ます。
そして、自分のグループに関係なく、他のグループの人たちとも仲良くやっていく。
そうすれば、働き蟻たちのように、人間社会もより良くなるかもしれません。
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