第一幕:裏切りと権力の交代
アラ還個人事業主の雅栄です。
世の中には、おそろしく復讐心の強い人がいるものだと痛感する話を聞きました。
ある会社で営業部長が交代しました。
交代の理由はいろいろあったようですが、心を許していた部下の裏切りもあったらしいのです。
第二幕:和解の仮面と復讐の準備
結局その部下が後任の営業部長に就任しました。
しばらくの間、その二人の敵対関係はだれが見ても分かる位でした。
しかしお互いに大人です。
部長交代から一年が過ぎる頃には、二人の関係が改善されていました。
ところがそれは大間違い。
前営業部長は皆の知らないところで、着々と復讐の準備を進めていたのでした。
第三幕(前編):社長室での問いかけ
そんなある日、現営業部長の部下が社長に呼ばれました。
社長室に入ったその部下に社長は言ったそうです。
「君の上司の◯◯営業部長のことだが、部下として率直にどう思う?」
何故そんなことを尋ねるのかと思いながら「口数の少ない冷徹な人ですが、指示が的確で余計なことを言わないところが自分には合っています」と答えました。
社長は「そうか、、、」と言いながら腕を組み重ねて言いました。
「いや実はな、前の営業部長が、この一年ずっと今の部長の批判を暇さえあれば言ってくるもんでな」
第三幕(後編):部下の心境と復讐の影
そう聞かされた部下は真底ゾッとしたそうです。
最近の2人の様子を見て、関係が修復されてきたと思っていたからです。
しかし、前営業部長が現部長の批判をこの一年ずっと社長の耳へ入れ続けていた。
この一年ということは営業部長の交代直後からずっとという意味でしょう。
批判内容の中心は、現部長のマネジメント能力欠如や、そもそも部長としての資質にも欠けていることなどのようでした。
現部長の部下もここまでは何とか持ちこたえたものの、社長から出てきた以下の言葉にもっとゾッとしたのでした。
「ついこの前は、現部長が進行する営業会議がいかに無意味なものか、雑談ばかりが長くて目標未達の対策など会議の本来の目的が何も果たされていません。これで良いのですか!って言ってきたんだよ」
おいおいおい、いつ営業会議に聞き耳を立ててたんだよと、部下は唖然としてしまいました。
本人は復讐のつもりかもしれません。
でも衝撃の事実を知ってしまった現部長の部下の心境やいかに。
他山の石としたいところです。
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