アラ還個人事業主の雅栄です。
令和6年、新しい時代の中で新入社員たちが社会人生活をスタートさせるにあたり、彼らの意識や働き方には一体どのような特徴が見られるのでしょうか。
産労総合研究所が発表した「2024年度(令和6年度)新入社員のタイプ」によると、今年の新入社員は「自分の未来は自分で築く!セレクト上手な新NISAタイプ」と評されています。
これは、彼らがデジタルに慣れ親しんでいる一方で、対面コミュニケーションの経験に乏しく、世代間の距離感に戸惑う面があることを示しています。
デジタルネイティブと対面コミュニケーション
新型コロナウイルスの影響でオンライン授業を受けてきた世代であるため、SNSの発展・浸透とともにデジタルやオンラインツールを駆使する能力が高いものの、先輩とのつながり、同期間での結びつきは薄い傾向にあります。
就職活動においても、オンラインを併用して選考を行うが、面接に関しては対面を重視する形が定着しています。
企業側は志望者の目的意識や目標へ向かう姿勢を評価する一方で、受け身の姿勢や対面コミュニケーション経験の不足を感じているとのことです。
就職内定と働き方の二極化
就職内定状況は91.6%と前年同期を0.7ポイント上回り、就職活動の開始時期は二極化しています。
早期から活動を始める学生と、動き出しが遅い学生とが顕著に分かれており、売り手市場が続く中で、2025年卒採用からはインターンシップの類型整理が適用されるため、さらなる変化が予想されます。
入社後のギャップと対話の重要性
入社後の状況としては、新入社員は自分なりのキャリアビジョンを定め、社会貢献ができる会社を選んで入社しています。
しかし、イメージしていた仕事や社風、社会人像とのギャップを受ける傾向が強まっています。
先輩社員は一方的に指示を出すのではなく、新入社員の価値観を理解し、受容する必要があります。
そして、理想と現実のギャップを埋めるための対話と指示のプロセスが重要になっています。
自律性と柔軟性を育む
タイパを重視し、正解や最適解を求める傾向がある新入社員は、物事に対して自分なりの理解と納得ができれば、熱意やエネルギーを集中して注ぐことができます。
業務の必要性を伝え、どのような選択をしたいかを本人に問いかけることが、自律性を育むために求められるでしょう。
新入社員と先輩社員や会社側のスタンスや思いを共有し、目標をすり合わせていくことが、これからの企業にとっての大きな課題となります。
令和6年の新入社員たちは、自分の未来を自分で築くという強い意志を持ち、多様な価値観を持つことが許容される社会の中で、自分たちのキャリアを形成していくでしょう。
企業側も、彼らの価値観や働き方を理解し、支援することが求められています。
時代の流れに合わせて、新しい働き方や人材育成の方法を模索することが、これからの日本の企業にとっての重要な課題です。
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