アラ還個人事業主の雅栄です。
今日は、会社を辞めてから起業準備をするという考え方について書きたいと思います。
経験上、会社勤めしてお給料をもらいながら、起業準備することが有効なことはよく分かっています。
しかし、個人的には、起業準備に最適な会社の休日を、有効に使えていませんでした。
平日は仕事、休日はゆっくり過ごしてリフレッシュ。
この習慣をずっと続けてきましたから、休日に起業準備することができず、悩みました。
そこで、考え始めたのは、思いきって会社をまず辞めることでした。
会社を辞めて自由になってから起業準備をしようという考えです。
会社の仕事に充てていた平日に起業準備をして、休日は今まで通りゆっくり過ごしてリフレッシュ。
今から振り返ると、自分でも甘い考えだなぁと思いますが、これが一番合っているという気がしたのです。
ただし、そのためには起業準備中、つまり無職の間の生活費を、会社勤め中にできる限り貯めておくことが絶対に必要です。
起業資金については、節約に節約を重ねてコツコツと貯めてきましたが、これに加えて生活資金分も貯めていかなくちゃ・・と考えたのを覚えています。
しかし、会社を辞めてから起業準備をするという考え方には、大きなリスクがあることも分かっていました。
3つのリスク
資金が足りなくなる
会社を辞めるということは、安定した収入源を失うということです。
起業準備中の生活費はもちろん、起業後の事業資金や固定費なども考えなければなりません。
会社勤め中に貯めた資金がいつまで持つか、計算しておく必要があります。
また、起業準備中に資金が足りなくなった場合、銀行からの借入は難しいでしょう。
無職であることや起業のリスクを考慮されると、信用力が低くなります。
資金が足りなくなると、起業の夢が潰える可能性が高くなります。
時間が足りなくなる
会社を辞めるということは、自分の時間を自由に使えるようになるということです。
しかし、それは逆に言えば、自分で時間管理をしなければならないということでもあります。
起業準備には、事業計画の立案や市場調査、商品開発やサービス提供、営業やマーケティングなど、多くのタスクがあり、それらをすべて自分でこなさなければなりません。
また、起業準備中にも、家族や友人との付き合いや趣味など、プライベートな時間も必要です。
時間管理ができないと、起業準備にかかる時間が足りなくなり、起業の目標が遠のいてしまう可能性があります。
モチベーションが下がる
会社を辞めるということは、仕事仲間や上司など、周囲の人との関係が変わるということです。
仕事の相談や励ましをしてくれる人がいなくなると、孤独感や不安感が募ります。
また、会社に所属していると、目標や期限が明確になり、やる気が出やすいですが、会社を辞めると、自分で設定しなければなりません。
自分で自分を律するのは、なかなか難しいものです。
モチベーションが下がると、起業準備に対する意欲や集中力が低下し、起業の成功率も下がります。
まとめ
会社を辞めてから起業準備をするという考え方には、大きなリスクがあります。
それは、資金が足りなくなる、時間が足りなくなる、モチベーションが下がるという3つです。
これらのリスクを回避するためには、会社を辞める前に、起業準備に必要な資金と時間を見積もり、起業の理由や目的を明確にすること、会社を辞めた後には、資金の使い方と時間の使い方を工夫し、モチベーションを維持する方法を見つけることが必要でした。
私は、リスクと回避策を秤にかけた結果、その考え方を雲散霧消させることに決めたのです。
一昨年に個人事業主として起業したとき、準備万端だったわけではありません。
ある程度の準備ができたと判断したタイミングで、会社を辞めました。
今のところは、その判断で正しかったと認識しています。
起業準備のために、会社を辞めようかどうしようか迷っている方の、少しでも参考になれば幸いです。
今回もお読みいただきありがとうございます。
よろしかったら、また読みにお越しください。